ルフトハンザドイツ航空の国際線ファーストクラス(フランクフルト発-羽田行)に搭乗してきました。
ルフトハンザドイツ航空とは
ドイツのケルンに本拠を置くヨーロッパ最大級の航空会社。
ドイツのいわゆる「フラッグ・キャリア」であり、スターアライアンスの創立メンバーの一社。
ANAマイルで発券可能
今回は特典航空券(ANAマイル)で発券しました。
羽田-フランクフルトの単純往復なら165,000マイル。ただし、2週間前にならないと特典枠が開放されない上に、空席が非常に少ないため難易度は高め。
現金で購入すると片道116万円
同じ旅程をスカイスキャナーで検索した結果。
誰が乗るねんこれ。。
フランクフルト空港の「セネターラウンジ」へ
ターミナル1の「セネターラウンジ(Zエリア)」へ。
残念ながら、コロナウイルスの影響で「ファーストクラスターミナル」にはアクセスできませんでした。
「ファーストには及ばずとも、ビジネスよりはワンランク上」という不思議な位置付けのラウンジ。
「スターアライアンスゴールド」でも入室できるため、日本のSFC修行僧にはおなじみかと思います。
サクッと腹ごしらえ
ルフトハンザの上級顧客は、こういう配膳スタッフさんにも「Thank you so much. Have a nice day!」とかサラッと言っちゃうのでカッコいいな。
羽田のANAラウンジで、ふんぞり返ってるオッサンは見習いましょう。
ハッシュドビーフ&マッシュドポテト。
大体のカクテルが成立してしまう最強の布陣。
ミックスナッツやポテトチップス。
今回は機内がメインなので、ラウンジの詳細は過去記事へどうぞ。
搭乗前のシャワータイム
レインシャワー&ハンドシャワー。
海外あるあるですが、脱衣スペースとの境界があいまいすぎて、床がビッチャビチャになります。
L’OCCITANE(ロクシタン)のボディーソープとシャンプー。
なぜかドライヤーが微妙で、安いビジホみたいな備え付けタイプ。ぜんぜん乾かねぇ。。
いよいよ搭乗!
今回の主役「ボーイング747-8」がジワジワとやってきました。
で、でけぇ。。
「ジャンボジェット」の愛称で親しまれ、長い歴史を持つ747の最新派生タイプ。
ボーイング社は747シリーズの生産終了を発表しているため、この「747-8」が最終モデルとなります。
いわゆる「運命の分かれ道(航空ファン用語)」をドヤ顔で左へ。
ファーストクラスは、2階の最前部分に乗り込みます。
プライベートジェットかな?
なんじゃこれ!
こんなカッコいいレイアウト初めて見た。
窓側に各3席と、中央のペアシートの計8席。
謎のドリンクカウンターもかっこいい。
空飛ぶソファーがこちら
右手最前方の1K。
こちらは中央のペアシート。
シートピッチが広すぎて、オットマンに足が届かないレベル。
ウェルカムドリンクから
着席するや否や、シャンパーニュをサーブされます。
我ながら、猫に小判感が半端ない。
マカデミアナッツと合わせて。
これは今まで飲んだシャンパーニュで、一番美味しいかもしれない。
シート周りのご紹介
飲みつ飲まれつ、シート周りの解説を進めます。
アームレストの蓋を開けると、エンターテイメント用のコントローラー。
モニターは17インチ。
正直ちょっと小さいので、映画は観なくていいと思います。
逆サイドには、シート操作コントローラー。
リクライニングの図が直感的でわかりやすい。
側面には、ユニバーサル型の電源とUSBポートも全部で4つ。
バラの一輪挿しが印象的
シート前方に飾られているバラは、造花ではなく本物。
無機質な機内に、ファビュラスでヘヴンリーな潤いを与えてくれます。
アメニティはドイツが世界に誇る時計メーカー「Sinn(シン)」によるもの。
全部出してみた。
なんやかんや機内では使わないので、お土産にするのが良いと思います。
パジャマは、高品質なシャツで知られる「van Laack(ヴァン・ラーク)」とルフトハンザのコラボ。
コットンがめちゃくちゃ柔らかくて最高。
スリッパも肉厚でフッカフカ。
思わず持って帰りました。
その他のシート周り
足元のオットマンを開けると収納スペース。
かなりデカいのでリュックもいけます。
窓のシェードはこんな感じ。
ヘッドホンはBOSE製。
ノイズキャンセリング機能付きですが、今回は映画は観ないので収納しておきます。
離陸後に機内食がスタート
メニューはこちら。
英語、ドイツ語、フランス語のみですが、雰囲気でなんとかしましょう。
とりあえず、泡の2杯目をオーダー。
フランス・ポメリー社の最高傑作「キュヴェ・ルイーズ」。
日本では入手困難な2003年モノらしい。そりゃウマいわ。
まずはアミューズから
濃厚なモッツァレラで幕開け。
夕方の陽光とキュヴェ・ルイーズが相まって、めちゃくちゃエモい写真が撮れたので共有しておきます。
まずは前菜からスタート
洗練されたテーブルのセッティングが美しい。
ちなみに、CAさんは「マルーン5」のアダム・レヴィーン似の超絶グッドルッキング・ガイ。
バルサミコを小皿に注ぐだけでかっこいいのはズルい。
みなさま、ここからです。
「Caviar」の文字が見えますでしょうか。
キャビアキター!!!
恥ずかしながら人生初キャビアです。
ってか、こんな塩辛いんですね。
そもそも食べ方がわからないのですが、搾って欲しそうなレモンがあったので、搾ります。
「キャビアにはウォッカ」という前知識だけはあったので、じっくりペアリング。
ロシアの富豪になった気分です。
付け合わせには、マヨネーズ、ゆで卵を白・黄に分けて細かく刻んだもの、玉ねぎのみじん切り。
あ、この組み合わせめっちゃウマいわ。キャビアとはこうやって食べるものなのかと勉強になりました。
残ったレモンは水に絞ってもウマい。
ここからメインディッシュへ
アダム・レヴィーンがパンのバスケットを持ってきてくれます。
迷わずプレッツェルをお願いしました。
これを食べずにドイツは語れない。
Veal Schnitzel(=仔牛のシュニッツェル)
日本語で言うところの「カツレツ」です。
クランベリーソースとの相性抜群!
この食べ合わせは、日本ではなかなかお目にかかれないですね。
急いで赤ワインをオーダー。
「シャトー・ラトゥール・マルティヤック ルージュ 2013」
ワインはよくわかりませんが、すげえ幸せ。
チョコレートタルトで〆
ドイツはチョコレートも間違いないですね。
最後までハズレ料理一切なし。世界のルフトハンザ、恐れ入りました。
アルコール血中濃度がやばいので、アールグレイでチルタイム。
1873年創業、バイエルン王室御用達の紅茶「Eilles(アイレス)」。
日本には未上陸ですが、堅実でラグジュアリーな味わい。
よほど嬉しそうに食べてたらしく、アダム・レヴィーンがニッコニコでデザートの2品目をサービスしてくれました。
フランスの高級熟成コニャック「Lhéraud XO」で〆。
まじで全部おいしかったです。ありがとう。
別シートでベッドメイキング
いやいや、かっこよすぎるやろ。
「Hey,シンゴ!この3席は使い放題だから、食べる用、寝る用、休む用で自由に使ってくれよ!」とのこと。
早く寝ろオーラを出してきます。
バラのイケメンタイム発動。
まだまだ寝ないぜ
メニューに超レアなジンを発見してしまって寝られない。
ナイトキャップにジントニックをいただきました。
これが大当たり。ドイツの「シュロス・ヨハニスベルク」というワイナリーが作ってるジンらしいですが、ビターオレンジの香りが素晴らしい。日本未上陸のレア物です。
ファーストクラス専用お手洗い
これが、
こうです。
アメニティは、マウスウォッシュ、保湿クリーム、エビアンの化粧水。
引き出しには、メイク落とし、ウェットティッシュ、ヘアブラシなど。
ここまでトイレにアメニティが完備されているのも珍しいですね。
( ˘ω˘ )スヤァ…
寝起き早食い選手権スタート
酩酊状態で6時間ほど爆睡したので、起きた瞬間、なぜか空の上にいて「???」ってなりました。(実話)
早く起きろオーラがすごい。
有無を言わさず、寝起き早食い選手権スタート。
まじでぜんぜんお腹が空いてないので、ラズベリーだけで勘弁してください。
グラノーラというか、オートミールというか、ミューズリー的なやつとヨーグルトに入れていただきます。
お目覚めの紅茶。
もうお酒はいいです。
バイエルン王室御用達「Eilles(アイレス)」より、ダージリン・ファースト・フラッシュ。
ご紹介し忘れていましたが、カトラリーはドイツが世界に誇る老舗「ZWILLING(ツヴィリング)」を採用。
ここで機体が大きく揺れましたが、アダム・レヴィーンが顔色一つ変えず対応してくれました。プロってすごい。
提供されたヨーグルトに対してシリアルの比率が多すぎて、路頭に迷っている図。
まもなくファイナルアプローチ
12時間に渡るフライトもいよいよ大詰め。
にしても、モニターの画質が荒すぎてワロタ。
東京湾が見えてきました。
ようこそジャパン。
名残惜しいですが、また乗れる日まで。
いやいや、最後までかっこよすぎるわ。
これぞ正統派ファーストクラス
平たく言うと「超イケてる正統派ファースト」でした。
ルフトハンザの機内食は未知数でしたが、なかなかどうして美酒・美食のオンパレード。次はファーストクラス専用ターミナルもリベンジしたい。
▼以下、ファーストクラスシリーズ。