貸し切りフライト!ANA最新ファーストクラス「THE Suite」搭乗記(B777-300ER / 羽田-ロンドン路線)

ANAの国際線ファーストクラス「THE Suite(ザ・スイート)」羽田発ロンドン行に搭乗してきました。

ANA「THE Suite」とは

2019年7月に発表、8月より導入されたANAの最新ファーストクラス。
新仕様の大型機「ボーイング777-300ER」(東京 – ロンドン, ニューヨーク, フランクフルト路線)に設定されています。

ANAマイルで発券可能

特典航空券(ANAマイル)で発券可能。
ファーストの「F」が印字された、陸マイラー憧れのチケットです。

往復で約16万マイル必要

HND(羽田)→LHR(ヒースロー)
往復で165,000マイル+諸税79,470円也。
さすがに高い。

現金で購入すると約150万円

同じ旅程をスカイスキャナーで検索した結果。
新車買えるやん。。

羽田空港ANAスイートラウンジへ

チェックイン後はラウンジへ。
ファーストクラス利用者、または、ANA「ダイヤモンドサービス」メンバーのみが入室可能。

約2年ぶりに来ました。懐かしい。

クロワッサンやおにぎりに加え、調理カウンターでは、カレーや麺類もオーダーできます。
今回は機内食に備えて、ラウンジでは食べずに胃を整えます。

「ピエール・エルメ・パリ」のチョコレート。
ちなみに、ハーゲンダッツも食べ放題です。

搭乗前のシャワータイム

搭乗前にシャワールームで身を清めます。

アメニティは「雪肌精(せっきせい)」
以前はタイのセレブ御用達ブランド「THANN(タン)」でしたが、変わったようです。

ダイソンの名作「Supersonic Ionic」
今回は機内がメインなので、ラウンジの詳細はダイヤ時代の過去記事へどうぞ。

いよいよ搭乗!

ここからが本題。
ファーストクラス、ダイヤモンドメンバーの優先搭乗がスタート。

いわゆる「運命の分かれ道(航空ファン用語)」をドヤ顔で左へ。

ファーストクラス「THE Suite」には、機体一番前のドアから乗り込みます。

まさかのファースト貸し切り!

CAさん曰く「本日はサカタ様のみですので、お好きな座席へどうぞ」とのこと。まじかよ。

空飛ぶマンガ喫茶がこちら。
写真で伝わりづらいですが、シート幅がエコノミークラスの2倍くらいあります。

まずはウェルカムドリンクから。
フランスが誇るシャンパーニュの帝王「KRUG(クリュッグ)」をいただきます。

世界初の4K対応機内モニター

特筆すべきは、超大型43インチの4Kモニター。(従来は23インチ)

いや、すごすぎるわ。
機内の個人用モニターとしては、4K対応モニターは世界初とのこと。描写が美しい。

機内デザインは隈研吾氏が監修

日本が世界に誇る建築家・隈研吾氏と、イギリスのデザイン会社「Acumen(アキュメン)」を迎え、先進的でありながらも、和のテイストあふれる機内デザインに刷新。

最上級のくつろぎを実現するため、西川とANAが共同開発した、特殊立体構造ウレタンを内蔵した新シート。

日本製「テネリータ」のブランケット。
表側には高級カシミアを使い、コットンの通気性とカシミアの保温性を兼ね備えた逸品。

アメニティは「THE GINZA」

英国製「グローブ・トロッター」のケースに、資生堂「ザ・ギンザ(THE GINZA)」のコスメが入っています。

美容液「エッセンスパワリング(昼用・夜用)」はそれぞれ5mLボトル。
ちなみに、45mLで定価約10万円の代物です。

電源周りなど

シート脇の小物入れの中には、ユニバーサルPC電源、HDMI、USBポートなど。
HDMIでモニター出力できるのかは不明。

タッチパネル対応のコントローラー。
デカいスマホみたい。

シート操作パネルは埋め込み型。
「食事用ライト」はインスタグラマーにはありがたい。

機内Wi-Fiのスクラッチカード。

SONYの高級ヘッドホン「WH-1000XM3」
飛行機内の気圧などの環境変化や、装着時の個人差(髪型、装着ズレ等)に合わせて、ノイズキャンセリング性能を最適化できる優れ物。

スリッパは従来のビジネスクラスと共通。

離陸後に機内食がスタート

いざテイクオフ!
東京-ロンドンの時差は9時間なので、この時点で体内時計を切り替えます。

「KRUG」2杯目をオーダー。
ANAが1986年のファーストクラス就航以来、今なお採用し続ける比類なきシャンパーニュ。

「ブログ用のお写真撮りまくってください」とのことでお言葉に甘えました。

やってみたかったやつ。

まずはアミューズから

左から、

  • フォアグラキューブ クランベリーとオリーブ
  • スモークサーモンとあんぽ柿のミルフィーユ
  • カブのデクリネゾン
  • ANAオリジナルスティック(写真下)

おしゃれすぎてよくわかりませんが、KRUGと合いすぎてヤバい。

超レアな響21年が飲めるぞ

世界最高峰のブレンデッドウイスキー「響21年」をストレートで。

人生で初めて飲みましたが、グラスを鼻に近づけた瞬間に「あ、これは世界で戦える酒だわ…」と思いました。
お酒に詳しくない方のために説明すると、ホテルのバーで飲むと、グラス1杯1万円しちゃうやつです(おそろしい)

創業400余年「瓢亭」の京料理

和食メニューは、京都・南禅寺の名店「瓢亭(ひょうてい)」による監修。
前菜は、イクラの醤油漬け、ローストビーフ、カマス焼き目寿司など。

揚げ鱧と松茸のお椀。
まったけの香りがやばい。

お造り三種盛り。
地上1万メートルでお刺身が食べられる時代になりました。

盛り上がってきたので、スパークリングの「七賢(しちけん)」も。
ようこそ、スパークリング日本酒の世界へ。

いよいよ主菜が着丼。
甘鯛、茄子、万願寺とうがらし、鮑床焼き。日本の良い所ぜんぶ詰まっとるわこれ。

響21年にアイスオン

さすがにストレートでは飲みきれないので、ロックで味変していきます。
どんどん加水しても負けずに伸びていく華やかさ。なんだこれは。

甘味は「葛抹茶(くずまっちゃ)」
黒ゴマのアイスもどっしり鎮座してます。

伊藤園の抹茶で〆。
泣く子も黙る抹茶と抹茶のペアリング。負ける要素がない。

パジャマに着替えよう

オーガニックコットン100%。
高島屋とANAの共同開発のパジャマは持ち帰りもOK。

びっくりしたんですが、窓のシェードがこんな感じで閉まります。
世界のケンゴ・クマが良い仕事してます。

トイレがめっちゃ広い上に、ファースト専用なので、もちろん貸し切り。

収納式の着替え台。
嬉しいお気遣い。

マウスウォッシュやボディシート。
コットンのタオルまで。

THE GINZAの化粧水もあります。
ここぞとばかりに、めっちゃ塗布しました。

トイレから戻るとベッドが爆誕

CAさん曰く「本日は貸し切りなので、お隣の座席にベッドメイキングさせていただきました」とのこと。
リビングルームとベッドルームを使い分けるリッチな運用です。

1-2-1配列の中央席は、可動式パーティションを降ろすとペアシートにもなります。

( ˘ω˘ )スヤァ…

「照明もいろんな色があるんですよ~」とのことで、デモンストレーションしていただきました。オーロラみたい。

まじで空の上とは思えない光景。

スライドドア付きで、完全に個室になります。
「西川ダウン」の羽毛布団がフッカフカ。

機内版、三種の神器がこちら。
おやすみなさい。

起きてもまだ4時間半ある

6時間くらい爆睡しましたが、まだロシア上空です。

目的地まで、残り4時間38分。
さて、どうしよう。

4Kモニターで映画を観ましょう。

ブラピかっけぇ。
フルHDではありますが、4K対応していないソフトも多く、今後は映画なども順次対応していくそうです。

突然のベジタリアン化

おやすみ前の暴飲暴食で胃が限界。
到着前のブランチは「やさしいやつお願いします」とオーダーしました。

(注)こう見えて胃が限界です。

寝起きに夕張メロンを食べる贅沢。

ANAオリジナルブレンドのハーブティー。
ダイアナ妃が好んで飲んでいたローズティーをベースにブレンドした逸品。カフェインレスで胃に優しい。

ファイナルアプローチ(飲酒)

まもなく旅も終わりなので、マティーニをキメます(錯乱)

「タリスカー18年」をハイボールで。
スコットランドの大自然が生んだシングルモルトウイスキー。キレがすごい。

なんか太陽光と照明がエモかったので、シャッター切りまくったんですが、あとで見て多すぎてドンビキしました。

テーブルはこんな感じで出せるぞ

冒頭にご紹介するのを忘れてましたが、テーブルはこんな感じで引き出せます。

中央までスライドして広げると、2人で向かい合って食事をすることも可能。
なかなか画期的ですねこれは。

ヒースロー国際空港に着陸

なんやかんやで無事ランディング。

人生で初めて搭乗証明書をいただきました。
これで立派な陸マイラー。

そういえば、新仕様のB777-300ERには機外カメラが付いているのを忘れてました。
止まってから見ても意味ねえ。。

「ザ・スイート」な空の旅を

まさか初めてのANAファーストで貸し切りになるとは思いませんでしたが、極上のフライト体験でした。次は新ビジネスクラス「THE Room」にも乗りたい。

*コロナ禍での海外渡航は、各航空会社や政府が取り決めるPCR検査、隔離等が必要です。当記事は要件を満たした上での搭乗であり、発券はご自身の責任でお願いいたします。

▼以下、ファーストクラスシリーズ。

Text & Photo by 酒田しんご(@jugglershingo