シンガポール・チャンギ国際空港「バタフライガーデン」の蝶の細かすぎる解説

東南アジア最大級のハブ空港、シンガポール・チャンギ国際空港のオアシス的空間「Butterfly Garden(バタフライガーデン)」に行ってきました。

空港内に作られたバタフライガーデンとしては世界初


英・スカイトラックス社「世界で最も素晴らしい空港ランキング」の1位に輝くチャンギ国際空港は、空港内にあらゆるエンターテイメント施設が広がっています。


バタフライガーデンは、2008年の開園以来、その画期的なコンセプトと高い造園技術で、世界中のツーリストから高い評価を得ています。

「ターミナル3」の中央付近へ


ターミナル間は、制限エリア内でも無料の「スカイトレイン」で移動することができます。
バタフライガーデンは若干わかりにくい場所にあるので、迷ったら空港スタッフに聞くのがおすすめ。


24時間営業ですが、蝶が活発に飛ぶのはAM8:00~PM5:00です。
*入場無料(制限エリア内のため空港利用者に限ります)

日本では見られない南国の蝶たち(*以下、マニアックな内容を含みます)


ベニモンアゲハ(Pachliopta aristolochiae)
アジアの貴婦人。シンガポールの「国蝶」としても有名。
サナギから羽化して間もない新鮮な個体で、傷ひとつないビロードのような翅にうっとりします。


ハレギチョウ(Cethosia cyane)
「晴れ着蝶」と書き、英名でも「Leopard Lacewing(レオパード・レースウィング)」と呼ばれています。
ぱっと見、日本のツマグロヒョウモンに見えますが、こちらは裏面のコントラストがより鮮やかです。


シロミスジ(Athyma perius)
この蝶を撮影するためだけに与那国島に行く猛者もいるほど、人気の高い蝶です。
翅を広げたときに、3本の白い筋があることから、ミスジ(三条)の名前があります。
花の蜜は好まず、パイナップルが大好物。


トラフタテハ(Parthenos sylvia)
東南アジアを代表するタテハチョウ。
約40亜種に分かれており、生息地域によって色味がまったく異なるのが特徴です。
シンガポールの個体は青いですが、スリランカではエメラルドのような緑、パプアニューギニアでは茶褐色に変化します。


ナガサキアゲハ(Papilio memnon)
ブラック&モードスタイルは、まさに昆虫界のヨウジヤマモト。
地球温暖化の影響で、日本国内での分布域は北上を続け、2000年以降、関東でも一般的に記録されるようになりました。


チャイロタテハ(Vindula dejone)
こちらはオス。メスはガラっと変わってグレー地に白色の帯が入ります。
ペンタス(Egyptian Star Flower)の花が大好物らしく、ずっと蜜を吸っていました。


リュウキュウアサギマダラ(Radena vulgaris)
新撰組の羽織を彷彿とさせる、美しい浅葱色(あさぎいろ)。
関西の名門「伊丹市昆虫館」の温室でも見ることができます。


リュウキュウムラサキ(Hypolimnas bolina)
こちらは大陸型。他にも、台湾型、フィリピン型、パラオ型等で斑紋の違いがあり、熱心なファンの多い蝶です。
飛翔力が強く、東南アジアから台風や夏の季節風に乗って、日本に迷い込んだ「迷蝶」が観察されることがあります。


クロタテハモドキ(Junonia iphita)
とにかく地味ですが、よく見ると黒褐色のグラデーションが美しい。
日本でも稀に八重山諸島で見つかることのあるタテハチョウです。


オナシアゲハ(Papilio demoleus)
東南アジア産のアゲハチョウには、尾が無い仲間がたくさんいます。
日本では有尾型が一般的なクロアゲハも、東南アジアでは無尾型に変化します。大自然の不思議。

さまざまな植物も楽しめる


東南アジアに広い分布域を持つ食虫植物「ウツボカズラ」


これほど大量のウツボカズラは初めて見ました。

トランジットの気分転換におすすめ


50分ほど夢中で撮影してしまい、危うくフライトに遅れるところでした。
全部で47種類の蝶が飼育されているらしく、またシンガポールに行くときにはチェックしたいと思います。

参考文献:海野和男のデジタル昆虫記 – 緑のgoo

地図





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