ドイツの老舗筆記具ブランド「Kaweco(カヴェコ)」の万年筆を買いました。
NAGASAWA 梅田茶屋町店へ

140年超の歴史を持ち、神戸市に本社を置く西の名門「ナガサワ文具センター」へ。
こちらは兵庫県外で唯一の店舗「梅田茶屋町店」です。ロフトの南側のMARUZEN & ジュンク堂書店の2Fです。
ドイツの老舗「Kaweco(カヴェコ)」の万年筆をチェック

か… カッケェ。。
正直に申し上げると、恥ずかしながら万年筆を買うのが初めてで、ディスプレイを前にド緊張しております。

今回のお目当ては「Kaweco(カヴェコ)」の万年筆。
1883年にドイツのハイデルベルグで創業した老舗筆記具ブランドです。

特に、1930年代に発売された「Kaweco Sport(カヴェコ・スポーツ)」は、1972年のミュンヘン・オリンピックにおいて公式ペンとして採用されたことで有名。
コンパクトでキュートなビジュアルに反して、その筆記具としての性能は堅牢無比。
「Kaweco Pro Store」認定店

ナガサワ文具センター梅田茶屋町店は、全国でも8店舗しかない「カヴェコ・プロストア」認定店のひとつ。

カヴェコの全シリーズを店頭でチェックできる他、購入時に万年筆のペン先を交換(追加購入)できます。
いつか上級者になったら、14金(15,000円+税)のペン先に交換してみたい。
「アルスポーツ」がかっこいいぞ

ひときわ目を引くモデルが「AL sport(アルスポーツ)」。
「AL」は「アルミニウム」の頭文字を意味しており、その名の通り、本体にアルミ素材を使用。ほどよい重さがあり、無骨で高級感のあるルックです。

マット加工無しの「Raw(ロウ)」カラー。
あえて表面加工をせず、使い込むことで傷や色の変化が表れ、経年変化し、アルミ本来の独特なスタイルを楽しめる一本です。

キャップをクルクルと外して、後ろにギュッと差し込むと、ちょうど書きやすい長さに◎
(収納時10.5cm / 筆記時13cm)
「エルバン」のインクを入れよう

「HERBIN(エルバン)」は、1670年(ルイ14世在位時代)から続く歴史と伝統により、古くから愛されてきたパリ生まれの老舗メゾン。
フランス人が最初に指名するインクは「エルバン」というのがナポレオン以来の国民的伝統です。

“BLEU NUIT”=ナイトブルー
夏の星空をイメージさせる深い藍色。ベルベットのように上質感があり、フォーマルからカジュアルまで使うシーンを選ばず、万年筆ビギナーにも最適な一本。
ミニコンバーターを付けよう

「すみません、万年筆使うの初めてなんです」とお伝えすると、店員さんが「使い方のご説明をしますね」と笑顔で神対応。

初期状態のカートリッジを外して、別売りのミニコンバーター(インク吸入器)を装着します。

ウナギのタレより小さい、10mlのミニボトルが登場。

ペン先をビンの底につけないように注意して、ピストン式でインクを吸い上げます。

ペン先に付いたインクを布で拭き取ります。

完成!
購入時にここまでセッティングしていただけるのはありがたい限り。
小気味よい冗談を言いながら、万年筆のインクをサクッと補充できる大人になりたい。
専用クリップもあるぞ

スポーツシリーズに装着できる専用のクリップもあったので買いました。

このビジュアルは大勝利では?
アルミボディにブロンズが映えてレトロ感が増しました。
合計11,000円ほど

- Kaweco アルスポーツ本体…8,500円
- J.HERBIN トラディショナルインク(10ml)…680円
- ミニコンバーター…700円
- スポーツ専用クリップN…800円
- ナガサワ文具センター尾森さんの接客…priceless
たかが文房具、されど文房具。
ペン1本にしては決して安くはないですが、この価格で一生モノの万年筆と、丁寧なレクチャーを受けられたのは、素晴らしい費用対効果です。

万年筆ビギナー向けに説明書もいただきました。みんなも「ナガサワ文具センター」に行こう。
(注)ステマではありません。
実際に使ってみた

以前からブログの下書きで愛用している、マルマン製ノート「ニーモシネ A5方眼罫」を続投。

見よ、この男のマロン。
文房具を肴に酒が飲みたいと思ったのは人生で初めてです。

書いた瞬間はパープルですが、乾くと美しいブルーになるのがおもしろい。
コンバーター式はインクを交換できるので、エルバンの違う色も試してみたい。俗にいう「インク沼」の爆誕である。

今まで使っていたパーカーのボールペン(IMシリーズ)との比較。
もちろん両者上品ではありますが、無骨さで言うとカヴェコの圧勝。ダンケシェーン。
まだボールペン使ってるの?

人生でこれほどグッときた文房具は初めてかもしれない。
ガンガンに使い込んで、傷や色の変化、アルミのエイジングも楽しんでいこうと思います。