スペイン・バルセロナのレストラン「Disfrutar(ディスフルタール)」に行ってきました。
地下鉄L5線「Hospital Clinic」より徒歩3分ほど
中心地からはタクシーで約8分。
バルセロナを代表する総合病院の近くですが、観光客にとっては特に何もないエリアです。
- 地下鉄L5線「Hospital Clinic」より徒歩3分ほど
- 世界一の伝説的レストラン「エル・ブジ」の元トップシェフ
- アドリア兄弟の真骨頂「分子ガストロノミー」とは
- 計20皿超のランチコース「Gran Classic」
- 4時間コース!説明不能の極上エンタメ体験
- Frozen passion fruit ladyfinger with rum(冷凍パッションフルーツのビスケット)
- Lychee and roses with gin(ライチと薔薇 with ジン)
- Homemade cider smoked at the moment(スモーキー仕上げの自家製シードル)
- Savory walnut candy with mango, tonka beans and whisky(胡桃のキャンディーとマンゴー,トンカ豆とウイスキー)
- Idiazabal cheese Mille-feuille(イディアサバル・チーズのミルフィーユ)
- Gazpacho sandwich with scented vinegar garnish(ガスパチョ風サンドイッチをビネガーの香りと共に)
- Disfrutar's Gilda(ディスフルタールのヒルダ)
- Crispy egg yolk with warm mushrooms gelatin(パリパリ卵黄とマッシュルームゼラチン)
- Deconstructed Ceviche(脱構築のセビーチェ)
- Salt-cured razor clams with seaweed(マテ貝とワカメの塩漬け)
- Our macaroni alla carbonara(私たちのマカロニ・カルボナーラ)
- Tomato “polvorón” and arbequina caviaroli(トマトのポルヴォロン&キャビア)
- Multi spherical tatin of corn and foie(トウモロコシとフォアグラの多球状タルト)
- Pibil Squab / Squab and foie gras bonbon(ハト肉のピビル / フォアグラ・ボンボン)
- 怒涛のデザート5皿スタート
- これにて食のエンターテインメント閉幕
- 予約は180日前からスタート
世界一の伝説的レストラン「エル・ブジ」の元トップシェフ
年間200万件の予約希望が殺到し「世界一予約の取れないレストラン」と称された「エル・ブジ」(2011年閉店)を陣頭指揮していたアドリア兄弟の元で、黄金期を支えたトップシェフ3名が独立してオープンしたのがこのお店。
「ミシュランガイド2020」2つ星獲得。
「ワールド50ベストレストラン」第9位ランクイン。
日本テレビ「アナザースカイ」では、米倉涼子さんも訪れていました。
アドリア兄弟の真骨頂「分子ガストロノミー」とは
分子ガストロノミー(英: molecular gastronomy)とは、調理を物理的、化学的に解析した科学的学問分野である。分子美食学と訳されることもある。
分子ガストロノミー – Wikipedia
食材の硬度、外観、テクスチャーを変幻自在に操るフェラン・アドリア氏の料理は、最先端の分子ガストロノミーとして、世界を席巻しました。
計20皿超のランチコース「Gran Classic」
初めて来た人はクラシックコースがおすすめとのことで「Gran Classic」155ユーロ(=約18,000円)を選択。
決して安くはないですが、ミシュラン2つ星としては、抜群のコストパフォーマンスだと思います。
4時間コース!説明不能の極上エンタメ体験
Frozen passion fruit ladyfinger with rum(冷凍パッションフルーツのビスケット)
普通のクッキーかと思いきや、キンキンに冷たくて、重さは体感で2グラムほど。
料理をお皿に直接盛る時代は終わった。
Lychee and roses with gin(ライチと薔薇 with ジン)
「ジンのゼリー」→「ライチ」→「ジンのゼリー」の順で口に運びます。
基本的にすべての料理に対して、スタッフさんが食べ方を指示してくれます。
Homemade cider smoked at the moment(スモーキー仕上げの自家製シードル)
突然、テーブル脇にワゴンが運ばれてきました。
シードル(リンゴ酒)をその場で炭酸化します。否めないマッドサイエンティスト感。
Savory walnut candy with mango, tonka beans and whisky(胡桃のキャンディーとマンゴー,トンカ豆とウイスキー)
木箱を開けると、クルミのキャンディと、トンカとウイスキーで味付けされたマンゴーが登場。
「トンカ・ビーンズ」とは桜餅の香りがするエッセンシャルオイルで、シャネルのNo.5等の香水にも使用されています。
Idiazabal cheese Mille-feuille(イディアサバル・チーズのミルフィーユ)
羊の乳を原料としたスペインのチーズ「イディアサバル」を使ったミルフィーユ。
Gazpacho sandwich with scented vinegar garnish(ガスパチョ風サンドイッチをビネガーの香りと共に)
なんとこれ「パン」じゃないんです。
ファサファサした白いメレンゲ生地から、トマトの香りが立ち上がる摩訶不思議体験。
Disfrutar’s Gilda(ディスフルタールのヒルダ)
「Gilda(スペイン読み:ヒルダ)」とは、アンチョビの塩漬け・オリーブ・獅子唐を楊枝に差したスペインの定番ピンチョス。
1946年に公開されたリタ・ヘイワース主演の映画「ギルダ」が名前の由来。愉快で色っぽくて、ちょっぴり辛口。そんな魅力的な女性のイメージを分子料理でツイストした一皿です。
Crispy egg yolk with warm mushrooms gelatin(パリパリ卵黄とマッシュルームゼラチン)
個人的ベストはこちら!
卵の黄身の揚げ物の下には、温かいマッシュルームの煮こごり風ジュレ。
卵をひとかじりして、黄身をジュレに垂らすよう指示されます。
「濃厚椎茸だし」とでも言わんばかりのジュレがめちゃくちゃ美味しい。
Deconstructed Ceviche(脱構築のセビーチェ)
日本語に訳しても意味がわからない。
セビーチェ(=メキシコの魚介類のマリネ)を、クリームの層とその上に磨り下ろされたニンジンだけで表現した一品。
Salt-cured razor clams with seaweed(マテ貝とワカメの塩漬け)
またまたワゴンが登場。
塩の塊から何かを掘り起こします。
塩漬けで熟成されたマテ貝とワカメ。
マテ貝は「ナバハス(Navajas)」といって、スペインではメジャーな食材ですが、普通は焼くだけなので、こんなプレゼンテーションは初めてです。
Our macaroni alla carbonara(私たちのマカロニ・カルボナーラ)
こちらもディスフルタール名物「透明マカロニのカルボナーラ」
ゼラチンで作られたマカロニに、クリームソースとパルメザンチーズを添えて完成。
味はカルボナーラ、食感は柔らかいゼリー。なんじゃこれ。
Tomato “polvorón” and arbequina caviaroli(トマトのポルヴォロン&キャビア)
スペインの伝統菓子「ポルヴォロン」に見立てた、トマトのテリーヌ風。
黄金色のキャビアは、スペインのオリーブオイル「アルベキーナ」で作られた人工キャビアだとか。
Multi spherical tatin of corn and foie(トウモロコシとフォアグラの多球状タルト)
こちらはトウモロコシですが、一粒一粒、丁寧に作ってタルト生地に盛り付けた創作料理です。手間がやべえ。
Pibil Squab / Squab and foie gras bonbon(ハト肉のピビル / フォアグラ・ボンボン)
ここでメインディッシュのお肉料理。
若いハト肉をメキシコ風のスパイシーな濃厚ソースで柔らかく煮込んだ一品。
怒涛のデザート5皿スタート
Pandan(パンダンの葉)
???
(葉っぱをじーっと見るだけの時間)
Cheesecake cornet(チーズケーキ・コーン)
葉っぱの意味が全くわからないまま、可愛いジェラートの登場。
コーンの奥にはクリーミーなチーズケーキが詰まっていて、一番底にはナツメグのようなスパイスが仕掛けられています。
Chocolate peppers, oil and salt(チョコレート唐辛子, オイルと塩)
グリーン&レッドチリに見立てられたチョコレートクリーム。
「ヘタの部分は本物なので、食べないでくださいね」と言われました。
濃厚なチョコの中に、ピリっと刺激が秀逸な味わい。
“Tarta al whisky”(ウイスキーのタルト)
このスプーンも、まさか自分が主役になるとは思ってない。
(注)タルト部分のコルクは食べられません。
Cocoa and mint cotton(ココアとミントのコットン)
ラストの大トリがこちら。
やばすぎる。
白い部分は本当の綿なので、茶色いココアの綿菓子のフワフワ部分だけ食べてください。
(協力:@nakamura___rumi)
これにて食のエンターテインメント閉幕
「Disfrutar(スペイン語:楽しむ)」の名の通り、五感をフル活用して味わう唯一無二のエンターテインメント体験。
13時に入店して、デザートを食べ終わったのが17時でした(ガチ)
予約は180日前からスタート
バルセロナの中でも予約が困難なレストランとして有名ですが、半年後のスケジュールを決め打ちで訪れる価値は十分にあります。
今回は「Waiting List」に並んで、偶然にも前日に席が空きました。ぜひ満席でも諦めずチャレンジしてみてください。
Web予約はこちら:
http://www.disfrutarbarcelona.com/
【営業時間】
ランチ:13:00~14:45
ディナー:20:00~21:45
*メニュー数が多いため、この時間にはスタートしましょうという意味です。
今回ご紹介したお店
店名 | Disfrutar(ディスフルタール) |
住所 | Carrer de Villarroel, 163, 08036 Barcelona |
エリア | アシャンプラ地区 |
定休日 | 土曜・日曜 |
アクセス | バルセロナ地下鉄L5線「Hospital Clinic」より徒歩3分 |
地図 | 表示する(Google Map) |
@disfrutarbcn |