イタリア・フィレンツェの薬局「Santa Maria Novella(サンタ・マリア・ノヴェッラ)」のアフターシェーブローションを買いました。
After Shave Lotion / Melograno(ザクロ)
43ユーロ(=約6,700円)
「フィレンツェ・サンタ・マリア・ノヴェッラ駅」より徒歩7分ほど
フィレンツェの玄関口「サンタ・マリア・ノヴェッラ駅」からすぐ。
「ターミナル駅の名前=ブランド名」ということで、フィレンツェの歴史において、この薬局がどれだけの意味を持つかお分かりいただけると思います。
「サンタ・マリア・ノヴェッラ」とは
「サンタ・マリア・ノヴェッラ(Santa Maria Novella)」は、イタリアのフィレンツェに本店を置く、現存する世界最古の薬局。
1221年のフィレンツェで誕生し、その歴史はなんと800年以上。
日本史で言うところの承久の乱(後鳥羽上皇 vs 鎌倉幕府)ですからね。スケール感やばすぎんだろ?
13世紀、カトリックでも最も古い修道会のひとつ「ドミニコ修道会」の修道士たちが、彼らの教義「癒しの実践」として、薬草を栽培して、調薬をしたことから物語は始まります。
「香りの芸術」と称されるフレグランス、伝統のレシピで作り続けられる「癒しの芸術品」の数々。
その多くは、ヨーロッパの歴史と共に歩み、メディチ家※、ナポレオン、王侯貴族に愛されてきました。
メディチ家(イタリア語: Casa de’ Medici)は、ルネサンス期のイタリア・フィレンツェにおいて銀行家、政治家として台頭、フィレンツェの実質的な支配者として君臨し、後にトスカーナ大公国の君主となった一族である。
メディチ家 – Wikipedia
美術館のようなフィレンツェ本店
フィレンツェ本店として使われている「サン・ニッコロ礼拝堂」は、14世紀の裕福な商人、ダルダーノ・アッチャイオーリの資金によって着工されたもの。
1848年の大改修でも、天井のゴシック様式は大切にされ、パオリノ・サルティ(Paolino Sarti)によるフレスコ画は、薬局の栄光をたたえるものとなっています。
エントランスの廊下では石造がお出迎え。
ネオゴシック様式の販売ホール
ウソみたいだろ?薬局なんだぜ。
まさに絵に描いたようなルネサンス。
14世紀・フィレンツェの栄華、ここに極まれり。
校長室かな?
サン・ニッコロ礼拝堂のフレスコ画
教会の旧・聖具室にあたる場所には、今なお素晴らしいフレスコ画が残っています。
14世紀に活躍したフィレンツェの画家、マリオット・ディ・ナルド(Mariotto di Nardo)によるもの。
『キリストの受難』をテーマに、キリストの生涯を13場面に渡り描かれたフレスコ画。
1966年にフィレンツェを襲った大洪水により、激しく損傷していましたが、2014年に保存修復が完了し、見事にその輝きを取り戻しています。
40種類以上のオーデコロン
1533年生まれの歴史的名香「アックア・デッラ・レジーナ(王妃の水)」をはじめ、世界のセレブリティに愛され続けるフレグランス。
そのいずれもが歴史的なレシピを忠実に守り、天然香料をベースにしたもの。ユニセックスでお使いいただけます。
メンズが買うべきはアフターシェーブローション
いよいよ本題。
中世から貴族をはじめ、粋を知るヨーロッパ男性から愛され続ける、メンズグルーミングライン。
こちらは髭剃り後のお肌をリフレッシュして、ハリを与える水溶性アルコール液のローションです。
香りのラインナップは4種類
左から、
- Patchouli(パチュリ)…濡れた土のような墨汁系
- Melograno(ザクロ)…ほんのり甘いフルーツ系
- Colonia Russa(ルシアンコロン)…爽やかなシトラス系
- Tabacco Toscano(タバコトスカーノ)…渋いレザーとウッド系
の4種類のラインナップ。
試香してグッっときたのがこちら。
キリスト教文化では「希望の象徴」でもあるザクロ。
テイスティングノートは以下。
- トップ:ベルガモット、ビターオレンジ、フレッシュスパイス
- ミドル:ザクロのアコード、ローズ、イランイラン
- ラスト:オークモス、ラブダナム、パチュリ、ムスク
めっちゃ平たく言うと、甘いザクロをベースに、最初はフレッシュな柑橘系、ラストにオークモス※の深みが出てきます。
オークモスはカラクサゴケ属の楢(ナラ)の木の表面につく苔で、ヨーロッパの湿度の高い森でよく見つかるものです。
オークモスってどんな香り? – 香水通販 NOSE SHOP
ゲランのミツコや、シャネルの5番などに使用された、香料のベースを支える重要な香料です。
ノンアルコールもあるぞ
保湿用クリーム&エマルジョン。
こちらはノンアルコールなので、敏感肌の方にもおすすめです。シトラスの香り。
買いました
っべー!サンタ・マリア・ノヴェッラ本店で買っちゃったわー!っべー!
(地獄のミサワ風)
100mlでお値段は43ユーロ(=約6,700円)
日本の公式オンラインストアでは取り扱いがなく比較できませんが、あまりの円安ゆえ、現地で買ってもお得感はないですね。
これであなたもオシャレ紳士
シェービング後だけでなく、就寝前に顔になじませてマッサージすると、寝起きの香りが良すぎてイタリア貴族になったかと錯覚するレベル。
(アルコールなので若干ピリっときます)
ボトルのジャケもかっこよくて、なかなかどうしてモルトベーネ。
普段は無印の化粧水を使っているジャパニーズ庶民なので、大切に使いたいと思います。