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パリから1時間半!フランス北部の古都・ルーアンで1週間のんびりしてきた

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フランス北部、ノルマンディ地方の古都・ルーアンへ行ってきました。

パリ「サン=ラザール駅」より出発

まずはパリ8区の主要ターミナル「Gare Saint-Lazare」へ。
オペラ座からキャリーをコロコロ転がして徒歩8分ほど。アクセス抜群。

パリ~ルーアン間は電車がおすすめ

フランス国鉄(SNCF)の快速列車、TER(テー・ウー・エール)で、1時間20分ほど。
ざっくり言うと、JR新快速で京都駅→姫路駅に行くようなノリです。なんなら日帰りも可。

▲9日前くらいに、公式サイト(SNCF Connect)で予約して、最安値の9ユーロ(=約1,400円)でした。安い。

乗り場がわからねえ

【フランスの電車あるある】
直前になるまで、何番ホームに電車が来るかわからない。

まだわからない(出発8分前)
画面一番上「Rouen Rive Droite」ですが、青いアイコン(ざっくりしたエリア)の表示のみ。
TGV(新幹線)よりひどいので、フランス慣れしている方もご注意を。

7分前にやっと「Voie 23(23番ホーム)」と発表され、改札に駆け込む人々。
日本ではありえない光景ですが、これもまた一興でトレビアン。
フランス人の友人曰く「乗り場が急に変わらないだけラッキーだったね」とのこと。

期待していた『世界の車窓から』的な田園風景とは程遠い、なかなかどうしてヒップでホップなシティービューが続きます。

あっという間に到着

パリ地下鉄と違い、治安も良く快適。
まじでJRの新快速と同じノリで来れます。

ルーアンの玄関口「Rouen Rive Droite(ルーアン=リヴ=ドロワット駅)」に到着。

フランスの理想と現実www

おとぎ話から飛び出てきたような可愛い駅。
ちなみに、夜の20時半でこの明るさです。
パリの駅前と比べて、明らかに治安が良い。

大学時代の友人と合流

大学時代の友人のSeb(@extrasensor)と約10年ぶりの感動の再会。
大量の日本製モジュラーシンセのスタジオが併設された家に泊めてもらいました。
Merci beaucoup!(ありがとう)

BBQをしながら庭でジャグリング。
「いつかはフランスの田舎でのんびりジャグリングして暮らしたいなぁ」という雲の上の夢物語を現実にしてきました。

この夏、欧州各地を巡っていますが、「人は働くために生まれてきたのではない」ことを、皆さん、十分わかっていて楽しい夏を過ごしています。

高城未来研究所「Future Report」Vol.629

ルーアンの街並み

ノルマンディ公国の首都として栄え、中世からの古都として知られるルーアン。
木組みの家々は、約400~500年前に建てられたもの。

大丈夫かこれwww
1階より2階がせり出す建築技術は、高い土地代の節約のために生まれたものだとか。
(1520年に建物規制が実施されており、以後の新築は不可)

マクドまで可愛い。

通りにいきなり現れる大時計

金色の文字盤が美しい大時計台。
ルネッサンス様式のアーチに設置されており、1389年に作られたムーブメントは、フランスで最も古いものの1つで、今も時を刻んでいます。

彫刻の作り込みがすげえ。

ジャンヌダルク教会

フランスの国民的英雄、ジャンヌダルクが火刑された広場に建つ、ジャンヌダルク教会。

中はこんな感じ。
天井は船底のようなデザインで唯一無二。

ルネサンス期(16世紀)に作られたステンドグラスが、第二次世界大戦の戦火を逃れて現存しています。
約500年前のマスターピース is here。

街をぶらり

パリの人混みにはうんざりしていましたが、ルーアンは落ち着きがあって最高。
ヨーロッパのハイシーズンに都会に行くのはもうやめましょう。。

街のド真ん中にメリーゴーランド出現。
フランスでは移動型遊園地がメジャーみたいですね。

街中に普通にディアボロが売ってる世界線。

モネが愛したルーアン大聖堂

ルーアンが世界に誇る、16世紀ゴシック建築の最高傑作のひとつ。
一番高い尖塔は151メートルで、フランス国内の聖堂の中では最も高いそう。
ちなみに、モネは1892〜94年にかけてルーアン大聖堂を連続して描いており、その作品数はなんと全部で33点。どんだけ好きやねん。

中には無料で入れます。
圧巻の一言。

何かしらの会合が開かれてました。
7月の真夏ですが、ひんやり涼しくて、ベンチもあるので休憩にもなります。

ゴリゴリに工事しててワロタ。

重厚すぎるパイプオルガン。
スケール感にひれ伏すのみ。

サン・マクルー教会

ルーアン大聖堂のすぐ裏手には「サン・マクルー教会」があります。もはや街を歩いて教会を見つけない方が難しいレベル。
こちらも15世紀・フランボワイヤン様式の最高傑作のひとつ。通称「石の宝石」。

フランボワイヤン様式(フランス語: Flamboyant)はヨーロッパで過去に流行した建築様式である。
最盛期はルネサンス期であり、その語源である「炎みたいな」を体現するかのような炎上しているような建築物が多数建築された。

フランボワイヤン様式 – Wikipedia

目の前にある「Antico Caffe」のテラスで、アペロールスプリッツをキメました。
生まれてきて良かった。後のことはよろしくお願いします。

酩酊状態で中を見学。
めちゃくちゃすごいんですが、ヨーロッパに数週間いると、このレベルの建築が当たり前で、完全にマヒってきます。

ジャンヌダルクが幽閉されていた塔

こちらはルーアン駅のすぐ近く。
15世紀、ジャンヌダルクが裁判の際に監禁され、拷問されていた塔です。

牢獄としての強い意志を感じる。

この塔は資料館になっていて、中を見学することも可能だそう。
ちょっとよくわからないのでスルーしました。

ルーアン美術館

フランス国内第2位の印象派コレクションを誇る「ルーアン美術館」へ。

なんと入場無料ですが、人も少ないので超おすすめ。
かなりの数のコレクションがあり、軽く周っても1時間半はかかります。
火曜定休なのでご注意を。

バロック絵画の巨匠・カラヴァッジオによる『円柱のキリスト』
ご覧の通り人がぜんぜんいなくて、アメイジングでヘヴンリーでプレシャスな空間です。

17世紀フランス『フルーツの静物画』
シズル感が溢れる、グッドルッキングな葡萄。

アルフレッド・シスレー『Route tournante vue de la Seine』
超マイナー作品のため、正式な日本語訳が見当たりませんが、直訳で「セーヌ川の曲がり道の眺め」といったところでしょうか。

クロード・モネ『ジヴェルニー付近のひなげし畑』
モネの署名がなく、最初は疑問視されていた作品。

クロード・モネ『ルーアン大聖堂:扉口とアルバーヌ塔、悪天候』
出ました。33枚の連作のうちの1枚がルーアン美術館に。めっちゃ悪天候でワロタ。

クロード・モネ『サン=ドニ街、1878年6月30日の祝日』
ルーアン大聖堂とは対照的に、荒々しいタッチで舞う、フランス国旗のトリコロールが印象的。

ピエール=オーギュスト・ルノワール『菊』
「花を描けばルノワールの右に出る画家はない」と賞される印象派の巨匠。否定のしようがない。

ジャック=エミール・ブランシュ『L’hôte』
写真でひとこと:かれこれ2時間Mr.マリックの凄さについて語っている

食べたものとか

Sebの家でいただいた食事が最高。
フランス人っていつもこんなフレッシュな野菜食べてるんですか?

「クロワッサン」と「パンオショコラ」
日本人が寿司の味に厳しいのと同じように、庶民のパンに対する要求水準の高さに関して、フランス人より右に出る民族はいないと思う。
つまり、異常に美味しい。

ちょwww虫www
カリッカリにローストされたバッタは香ばしく、酒のアテにもGoodです。

ルーアン発の人気パティスリー「Maison Yvonne」のプチシュー。

フランスの郷土料理「ラクレット」を体験。
トロットロに溶けたチーズを、じゃがいもやハムにかけて食べます。
大阪の家庭にタコ焼き機があるように、フランスの家庭にはラクレット・グリルがあります。

旧市街の人気ビストロ「Le Bistrot d’Arthur」の鴨肉のグリル。
こういう気取らない豪快なフレンチって良いですよね。

トロットロのティラミス。最高。

1902年創業、ルーアンのパティスリーの最高峰「Dame Cakes
これは異次元です。必ず行ってください。

ルーアンで一番可愛いカクテルバー「Le Petit Bar」のウイスキーサワー。
卵白の生臭さがちょっと気になるか。

大時計台のすぐ横のバーガーキング。

ルーアン美術館近く「CHIBA RAMEN」の醤油ラーメン。
麺はボソボソ、チャーシューはヒエヒエ。。ちなみに、11ユーロ(=約1,700円)也。

大時計通り「Pitaya Thaï Street Food」のパッタイ。
海鮮が一切入っておらず、そもそもパッタイとは何かを履き違えた印象。そして致死量。

セーヌ川の近くのカフェ「Hashtag」のシーシャとミントティー。
めっちゃ美味しくて、滞在中に2回行きました。

旧市街の高級カクテルバー「L’Élixir」の「LE PARFUM(香水)」
バニラをinfusedしたコニャック、ボウモア12年、チョコレートビターズという名の圧倒的満塁ホームラン。

ルーアン駅の中で食べたピザ。
脂ギットギトで死ぬかと思った。

可愛いカフェ「Social Perk」のテラスで作業とか。

巨大ボルダリングジム「arkose」へ

Sebが最近ハマっているというクライミングに来ました。

バーもあって超絶おしゃれ。
フランス人のサラリーマンは遅くとも18時には退社して、家でサクッと着替えて、自分や家族との時間を楽しみます。

(注)イキってますが、初めてのボルダリングです。

なにこれ、めっちゃおもろい。
ただシンプルに壁を登るというだけで、心がリフレッシュできます。
人と比べずに自分を高められるのが良い。

油断するとこう。

ちなみにレストランも併設されており、TripAdvisorではルーアンの500軒以上の飲食店の中で8位にランクイン。
肉厚なポークをぐるっと巻いたカツレツみたいな料理。脂がすごいのに胸焼けゼロ。めちゃくちゃ美味い。

そうだ、ルーアンへ行こう

夏のフランスはとにかく気候が最高。
1週間ほど一切仕事をせず、のんびりと心の洗濯をしました。

パリの人混みに疲れた方は、ルーアンがおすすめ。
ほとんど徒歩で周れるコンパクトシティなので、日帰りでもどうぞ。また行きたい。

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