学校法人ホスピタリティ学園「大阪テーマパーク・ダンス専門学校」の講師になりました。
「大阪テーマパーク・ダンス専門学校」について
2018年(平成30年)4月開校。
東京・大阪で50年の伝統と実績をもつ「学校法人ホスピタリティ学園」が運営する、大阪市西区にある専門学校です。愛称は「テマダン」。
日本初のテーマパークの専門学校
「テーマパーク業界のプロ」を育てる日本初の専門学校であり、これまで数多くの卒業生が国内外のテーマパークで活躍しています。
「大阪テーマパーク・ダンス専門学校」の学科は以下の2つ。
- テーマパークスタッフ科
- ダンス・エンターテイナー科
業界出身講師によるテーマパーク独自の接客スキルや、演技力を磨くパフォーマンスの授業など、日本で唯一のカリキュラムを有しています。
テーマパークスタッフ科(1年生)「パフォーマンストレーニング」
2023年度より、1年生の必修科目「パフォーマンストレーニング」において、ジャグリングの授業を担当させていただいております。
授業内容理解・講師紹介
シラバスにおける授業のねらいは以下。
ジャグリングの練習を通じて、トライ&エラーによる上達を体験し、ノンバーバル(非言語)による身体表現、ユーモアのあるホスピタリティを学ぶ。
“スキルそのもの”の追求ではなく、「テーマパークスタッフ科」の教育方針に基づき、ゲストを楽しませるための表現力や、コミュニケーション能力を養うことを主な目的としています。
自分の「得意」を見つけよう!
まずは座学から。
「この学校で何のためにジャグリングを学ぶのか?」をテーマに理解を深めます。
エンターテイメント業界では「好きなことを仕事にしよう」とよく言われますが、果たしてそれだけで十分なのでしょうか?
バフェットは「能力の輪」という言葉をよく使う。
『ウォーレン・バフェット 成功の名語録』PHPビジネス新書
一般的には、能力の輪が大きいほどチャンスは広がり、大きな収益を上げることができるのではないかと考えるだろう。だが、バフェットは、そうは考えない。
「最も重要なのは、自分の能力の輪をどれだけ大きくするかではなく、その輪の境界をどこまで厳密に決められるかです。」
「投資の神様」として知られる、米国のウォーレン・バフェット氏の名言。
誰にでも「得意」と「不得意」はありますが、その境界線をハッキリと把握できているかどうかがプロフェッショナルの仕事において大きな差を生む、というお話。
早速、自分の「得意」を見つけるための実技に移りましょう✌️✌️✌️
マイボールで練習しよう!
3ボールジャグリングの入門セットが登場。
マイボールゲット!
年間を通した「パフォーマンストレーニング」の授業教材として、1人1セット配布されます。
ジャグリングの基本「3ボールカスケード」の習得に向けて、まずは1ボールからトレーニング開始。
ボールジャグリングにおける3原則
- ボールの頂点だけ見る
- 頭から10cmの高さに投げる
- 軌道は8の字を横にした形
を踏まえて、繰り返し練習していきます。
1ボールのテストに挑戦しよう
授業中には成績評価・単位認定のためのテストがあります。
初回のテストなので基本からスタート!
2人1組のペアで確認とフィードバックをしながら、1ボールを左右交互に10回投げます。
無事に全員合格しました。Good Job!
点数は正直に自己申告。
アドラー心理学でいうところの「自己肯定」ではなく「自己受容」の精神を養います。
7ボールジャグリングのデモンストレーション
ボールジャグリングの基礎を学んだ上で、講師による7ボールジャグリングのデモンストレーションです。
がむしゃらに練習するのではなく、毎回の試行で「なぜ失敗したか?」にフォーカスを置いて、トライ&エラーによって上達するメソッドを見て学びます。
実際に舞台に立つ前のルーティンワークをご紹介。
ショーの中でも難易度の高い技は10回挑戦して、10回連続で成功するまで繰り返します。
緊張との向き合い方・メンタルコントロールについて。
練習は本番のように、本番は練習のように。
テーマパークスタッフの仕事においても、人前に出て緊張するのは仕方のないこと。
たとえ緊張してもスキルに影響しないよう、練習段階から本番のような緊張を再現しておきましょう。
ディアボロ(中国ゴマ)の体験
ボールに引き続いて、2つ目の種目はディアボロ(中国ゴマ)です。
スピニングプレート(皿回し)の体験
続いて、3つ目の種目はスピニングプレート(皿回し)。
スティックが前に傾かないように、地面に対して垂直に立てて回すのがポイント。
ジャグリングの種目を選んで自分の「得意」を見つけよう
ここまでレクチャーした3種類の道具
- ボール
- ディアボロ
- 皿回し
の中から、自分の「得意な道具」を選択して、さらに練習を重ねます。
誰にでも「得意」と「不得意」はあって当たり前。
大切なのはその両方を自分でしっかりと認めてあげること。
自分の得意を見つけた上で、「なぜ失敗したか?」を論理的に考えて、トライ&エラー(試行錯誤)による上達を体験します。
応用技にも挑戦???
番外編:デビルスティック
まとめ
ありがとうございました!
礼に始まり、礼に終わる。
クラスのみんなで記念撮影。
これから1年間のパフォーマンストレーニング、楽しんでいきましょう。
未来のエンターテインメントを担う教育現場において、ジャグリングがカリキュラムの一部として役に立つことは嬉しい限りです。
ジャグラー冥利に尽きる機会に感謝申し上げます。
撮影協力:
辻本俊輔(@wdshun)
https://shunsuke-tsujimoto.com/