立命館大学・遠藤保子教授の講演会「舞踊研究と私の人生」に行ってきた

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立命館大学時代のゼミの恩師、遠藤保子(えんどう・やすこ)教授の定年退職記念講演会に行ってきました。

追記:遠藤教授は、2021年5⽉6⽇(木)、肺がんのためご逝去されました。心よりご冥福をお祈り申し上げます。

立命館大学衣笠キャンパスへ


約5年ぶりの母校へ。
いつもギリギリで東門に駆け込んだキャンパスライフが懐かしい。

「舞踊研究と私の人生」


遠藤保子教授の研究テーマは、アフリカのダンスに関する文化人類学的研究

「パフォーマンスと社会」ゼミの卒業生には、お笑い芸人のサバンナ八木真澄氏、バトントワリング世界チャンピオンの稲垣正司氏など。


東京教育大学卒。
お茶の水女子大学大学院(博士課程)在学中、ナイジェリア・イフェ大学へ留学

1997年- 立命館大学産業社会学部教授
2014年- 公益財団法人 京都市ユースサービス協会 顧問


2年間の単身アフリカ生活(!)の経験を活かし、テレビのコメンテーターを務めたこともあるそうです。


卒業生よりプレゼントの贈呈。


産業社会学部長・竹内謙彰教授より花束の贈呈。


礼の深さがすべてを物語っています。

とても定年退職とは思えない熱量


ぶっ飛びエピソード満載の楽しいお話をありがとうございました。裏ピース!

追記:今のプロパフォーマーとしての僕があるのは、遠藤教授のおかげです。いつか必ず、先生の足跡を求めてアフリカに行きます。

筆者は、舞踊とは何かを知るためにアフリカの舞踊を事例に人類学的研究を行ってきた。アフリカを選んだ根拠は、文字がないかわりに舞踊や音楽が情報伝達手段として発達したといわれているように、舞踊の原初的な意味を探るうえで重要であるからである。

しかしながら、アフリカの舞踊は文字の代償機能として存在している、いわば消極的なものではなく、“どうしても踊らずにはいられない” という積極性があり、人々の生活になくてはならないリビング・アートであり、言語以上に雄弁に語りかける非言語コミュニケーションの手段であり、さまざまな気持ち、感情、神に対するさまざまな祈りや感謝の心を表現する方法である。

『舞踊と社会―アフリカの舞踊を事例として』

日本語の「舞踊」という言葉は、「舞」と「踊」という2語からなり、舞は旋回運動を中心とした動きで、その代表的なものには舞楽、能における舞、上方舞などがあり、踊は跳躍運動を中心とした動きで、代表的なものには盆踊り、念仏踊り、歌舞伎の踊りなどがある。

一般的にいわれていることは、舞は、静的であり、貴族的であり、水平方向の運動であるのに対し、踊は、跳躍的であり、庶民的であり、垂直方向の運動である。ただし舞にも跳躍運動があり、踊にも旋回運動があるため、運動の違いだけで両者を区別することはできない。

『舞踊と社会―アフリカの舞踊を事例として』