読書メモ

修飾の順序は大状況から小状況に。『「わかりやすい」文章を書く全技術100』大久保進

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作家・予備校講師として活躍する大久保進さんの著書『「わかりやすい」文章を書く全技術100』(クールメディア出版)を読みました。

アマゾンのKindleストアにて、「語学(日本語)」カテゴリの売れ筋ランキング第1位!

文章を書く上での基本テクニックが網羅されており、ライティングの入門書として最適な一冊です。

修飾の順序ー大状況から小状況に

①傘を差さずに 雨の中を 歩いている。
②雨の中を 傘を差さずに 歩いている。
どちらが分かりやすいでしょう?②ですね。
「雨の中を」という内容の方が、「傘を差さずに」という内容よりも、大きな内容を表しています。

『「わかりやすい」文章を書く全技術100』

2つ以上の修飾語を並べる場合、「大きな出来事を説明している修飾語を前に、小さな出来事を説明している修飾語を後に」という基本ルールがあります。

重要な内容を前に、重要でない内容を後ろに。このように置くと、わかりやすい文章になります。

5W1Hには基本的な語順がある

日本語には「基本的な語順」というのがあります。「特に理由がなければ、このような語順にした方が理解しやすくなる」といった語順です。
その語順とは、「いつ」「どこで」「誰が」「誰に」「何を」「どうした」という順番です。

『「わかりやすい」文章を書く全技術100』

あくまで基本的な語順なので、テーマを示す助詞「は」を使う場合や、強調したい語句がある場合は例外です。

今まで語順を意識していなかった人は、今後、意識してみてはいかがでしょうか。

文章力を上達させるには書き写す

「文章力を上達させるには、良い文章に触れるのが良い」そう教えられることがあります。
良い文章に触れれば良いのなら、黙読するだけでも良いのか?
それだけでは不十分です。せめて音読。余裕があれば書き写す。これくらいの「触れ方」が必要です。
『「わかりやすい」文章を書く全技術100』

泳げるようになるには、繰り返し泳ぐ。自転車に乗れるようになるには、繰り返し自転車に乗る。

わかりやすい文章を書けるようになるためにも、わかりやすい文章を書く経験が必要です。

黙読や音読をするだけでは、「わかりやすい文章を書く」という経験は積めません。紙でもワードでも構わないので、書き写すことで初めて「わかりやすい文章を書く」という経験が積めるのです。

まとめ

友人のマジシャンの伊藤大輔さん(@DaisukeIto1989)のおすすめで読んでみました。

これからブログやnoteを始める方、仕事で文章を書く方の入門書として最適。
日頃から文章を書いている方にとっては、目新しい技術はないかも知れませんが、改めて自分の文章を点検できる良書だと思います。

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