悪の巣窟として名高い、香港の「重慶大厦(チョンキンマンション)」に宿泊してきました。
重慶大厦とは
重慶大厦(チョンキンマンション)は香港の九龍・尖沙咀地区のネイザンロード(弥敦道)に面して建つ、1960年代に開発された複合ビルである。
本来は1961年に完成した、個人住宅を主な目的とする16階建ておよび17階建のビルの5棟の総称であるが、現在、観光客が集まる繁華街の一等地にありながら、数多くの安宿が密集しているビルとして有名…
バックパッカーのバイブル、沢木耕太郎『深夜特急』にも登場し、世界中の旅人が泊まろうかどうしようか悩むとされる建物です。
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100軒以上のゲストハウスの中から、比較的口コミが良さそうな「Las Vegas Guest House」を直感で予約。
230HKD(香港ドル)=約3,200円。
これでも香港では破格のお値段ですが、現地で値切ると、最安値は100HKD(約1,400円)だとか。
いざ到着
「ザ・ペニンシュラ香港」など、5つ星ホテルが立ち並ぶ香港のラグジュアリーな歓楽街、尖沙咀(チムサーチョイ)地区のド真ん中に堂々と鎮座しています。
が、明らかにここだけインドの匂いがします。
1階(G階)は売店や両替商、携帯端末店、ぼったくりのカレー屋(美味しいらしい)など。
入り口付近の両替商は、レートが悪いのでご注意を。
内部へ潜入
インド人に「シャチョー、ハッパハッパ!」「ヘイ、マイフレンド!」と声をかけられながら内部へ。
向こうから声をかけてくる相手とは関わらないのが、アジア旅行の鉄則です。
エレベーターが完全にカオス。
ご覧の通り、日本人は1人も居ません。
(香港人すら居ません)
左が偶数階、右が奇数階に止まります。
完全にキャパオーバーで、乗るのに15分くらいかかります。
もはや刑務所。
部屋が15階なのに、「チェックインは5階だ!」となぜか喧嘩腰で怒鳴られましたが、5階のカウンターでエディ・マーフィみたいな陽気なアフリカ人が手続きしてくれました。
なんとか部屋へ。
思っていたよりはキレイで一安心。
シャワーと一体型のトイレ。
10分間お湯が出ます。
やたら威力の強いクーラー。
差し込むタイプのカードキーがSIMカードで代用されていました。
この適当さがたまらない。
チェックアウトは11:30AM。
「カギは部屋に置いて、そのまま何も言わず出ろ」という斬新なシステムでした。
まとめ
命の危険はありませんでしたが、自己責任でお願いいたします。
退屈な日々にスパイスが欲しい方は要チェック。
今回ご紹介したホテル
店名 | 重慶大厦(Chungking Mansions) |
住所 | 36-44 Nathan Rd, Tsim Sha Tsui, 香港 |
エリア | 九龍・尖沙咀 |
アクセス | MTR(地下鉄)「尖沙咀」より徒歩約1分 |
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理性的に判断すればこんな宿に泊まるべきでないことは明らかだ。危険を覚悟しなくてはならない。場合によっては、身ぐるみはがれてほっぽり出されるかもしれない。しかし、どんな安全そうなホテルに泊まったとしても、盗まれる時には盗まれるのだ。とにかく、ここには私の胸をときめかせる何かがある。
『深夜特急〈1〉香港・マカオ』