イタリア・ヴェネツィアの名門バー「Harry’s Bar(ハリーズ・バー)」に行ってきました。
水上バス「S. Marco Vallaresso」より徒歩1分ほど
徒歩1分というか、実際は船着き場からダッシュで8秒くらいです(当社調べ)
ヴェネツィアを代表するランドマーク「サンマルコ広場」のすぐ近くで、ロケーションは最強クラス。
「ハリーズ・バー」とは
1931年創業の老舗。
誰もが認める世界で最も有名なバーのひとつですが、入り口はなんとも簡素な佇まい。
看板は一切なく、ガラス窓に「HARRY’S BAR」の文字があるのみです。
創業者はジュゼッペ・チプリアーニ(1900–1980)
白桃を使った傑作カクテル「ベリーニ」を生んだ巨匠として知られています。
(ちなみに、料理人としても有名で「カルパッチョ」もハリーズ・バーの厨房で考案されたものらしい。まじかよ。)
ヘミングウェイが愛したハリーズ・バー
ヘミングウェイ、エリザベスII女王、オーソン・ウェルズなど、世界中の数々の著名人に愛され続けてきたハリーズ・バー。
文豪・ヘミングウェイが好んで座っていた座席には、今も「ハリーズ・バー評議員専用席」というプレートが掲げられています。
ジントニックが1杯26ユーロ
さて、前置きが長くなりましたが、本題です。
当方、ジントニック専門のインスタグラマーを生業としており、バーでは1杯目にジントニックを頼まないわけにはいかないのですが、
26ユーロ(4,300円)て。
ジンのキープボトルかよ。こちとら世界中で300杯以上のジントニック飲んできましたけどね、ぶっちぎりで最高額です。ヘミングウェイも裸足で逃げ出すだろこれ。
ジンの量が異常。
ジンロックだろこれ。イギリス人でもこんな飲み方せんわ。
ちなみに、この提供時点では、トニックはグラスに1滴も注がれてません。
これが本当の「ジン&トニック」てか。
1杯の半分くらいでベロベロになったので、逆にコスパが良いのかもしれない(錯乱)
名物ベリーニもおいしいぞ
しっかし、イタリア人は白ジャケットが似合いますね。
おそらく1日に200杯以上は作ってるであろう、洗練された手つきでカクテルメイクしていきます。笑顔もキュート。
白桃のピューレをヴェネト州のプロセッコが華やかに盛り立て、上品な甘さで魅了する逸品。
世界中で愛されるスタンダードだからこそ、ここで飲むのはエモいですね。
このジントニ、凶暴につき。
イタリアの伝説、ハリーズ・バー。
世界広しと言えど、これを超えるジントニックには一生出会えない気がする。現場からは以上です。
今回ご紹介したお店
店名 | Harry’s Bar(ハリーズ・バー) |
住所 | Calle Vallaresso, 1323, 30124 Venezia VE |
エリア | サン・マルコ |
定休日 | なし |
アクセス | 水上バス「S. Marco Vallaresso」より徒歩1分 |
地図 | 表示する(Google Map) |
その名はジュゼッペがホテルでバーテンダーをしていた時のエピソードにさかのぼる。
ある夜、常連客だった若いアメリカ人が困っていたので聞いてみると、ホテル代とアメリカに帰る船代、そして最後のドライ・マティーニ代が無いという。ジュゼッペは開業資金に貯めていた1万リラを貸したところ数ヶ月後にその若者が再びバーを訪れ、利子だといって5万リラをジュゼッペに返してくれたのだ。
その資金で念願のバーを開いたジュゼッペは、感謝を込めて彼の名をとり「ハリーズ・バー」と名付けた。
イタリアの正統、ハリーズ・バーの伝説 | MEN’S Precious(メンズプレシャス)