南青山のジャズ・クラブ「ブルーノート東京」にて、世界的ジャズピアニスト・上原ひろみさんのライブに行って来ました。
名門の面構え。
TONIGHT =「上原ひろみ×エドマール・カスタネーダ」ジャパンツアー。
エドマール・カスタネーダさんは、南米コロンビア出身の世界最高峰のラテン・ジャズ・ハープ演奏家です。
重厚な扉を開けます。
ジャズの巨匠たち。
ソールドアウト必至のため、ブルーノート東京のメンバーズクラブ“JAM SESSION”会員になって、チケットを購入しました。
美味しい食事とジン・トニックをいただいて、ライブスタート。
登場した瞬間、2人を歓迎するオーディエンスの鳴り止まない拍手に、目頭が熱くなります。
今しか生まれない音楽
「私たちと皆さんで、この日、この場所でしか生まれない音楽を作っていきたいと思います」
2人の超絶的なアドリブは、時には格闘技のようであり、時にはピロートークのようであり、組曲『ジ・エレメンツ』では、その名の通り、風、大地、水、炎のようであり、まるで壮大な旅のリアルタイムな追体験。
88鍵のピアノ+34弦のハープが生み出す、無限大の音楽世界。
音の粒子の一粒一粒が押し寄せては消え、それぞれの観客の人生を鮮やかに彩っていきます。
ハープってこんなすごい楽器なのか
ハープの印象が180度(上原さんの言葉を借りると540度。笑)変わりました。
ギター、ベース、パーカッションを一人三役でやっているかのような姿は、まるで魔法使い。
音楽って自由なんだよな、と改めて気付かされました。
純粋な芸術が、最高のエンタメに成り得る瞬間
究極に洗練された音楽という芸術が、最高のエンターテイメントと化す瞬間を目の当たりにしました。
一般論では理解し得ない現象ですが、「芸術を志向したエンタメ」が、「エンタメを志向したエンタメ」を優雅に超えていくのです。
新しい景色を目の当たりにしたとき、人は涙を流して感動するもの。
観客のそれぞれの人生を祝福するかのような新しい世界。
これを見せてこそアーティストであり、エンターテイナーだと思います。
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百聞は一見にしかず。
モントリオールでのライブ映像をどうぞ!
7:00あたりからハープ叩きまくってます。
『目の前に立ちはだかるトラブルは、私の栄養でしかない。』上原ひろみ
— 音楽家の名言・格言集 (@ongakunokakugen) 2018年1月12日